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胃腸科(消化器内科)

久留米市で胃腸科をお探しの方へ。胃と腸の不調を丁寧に見極め、毎日の安心につなげます。

井星医院では、胃腸科を専門とし消化器診療に長く携わった医師が、腹痛、下痢、便秘、胃もたれ、胸やけ、血便など、胃や腸のさまざまな不調を診療しています。

症状の背景を見極め、必要に応じて血液検査、腹部超音波、胃カメラ、大腸カメラなどを組み合わせながら、原因と方針をわかりやすくご説明します。

便潜血陽性、ピロリ菌、肝機能異常など、健診や検査で異常を指摘された方もご相談ください。胃や腸だけでなく、食道、肝臓、胆のう、膵臓の病気にも対応しています。

目次

​このような症状は、胃腸科にご相談ください

01

腹痛

原因により、痛む場所(上腹部/お腹の真ん中/下腹部など)・性質・発熱や吐き気の有無が変わり、原因の推定による対処が重要です。診察、血液検査や超音波、内視鏡で評価します。胃腸,胆,膵などの消化器系の他,腎,尿路,婦人科系,血管系,腹壁などが原因になります。

04

便秘

回数や量の減少出しづらさ快適に排出できない状態、が特徴。腸の働きの低下、構造上の異常、生活習慣や薬が影響します。原因の判断と、病状に応じた薬物治療を行います。腹痛や血便を伴う、または急な変化は、早めの精査が必要です。

[o] 便秘のページを見る.

07

便潜血

便潜血では1回だけの陽性でも、無症状でも、大腸内視鏡による精密検査が必要です。再検査だけで済ませることや、痔を理由に様子を見ることは勧められません。大腸がんや大腸ポリープのほか、炎症性腸疾患などが背景にあることがあります。

[o] 便潜血のページを見る

02

胸焼け・呑酸

胃酸が上がり胸が焼けるように感じる症状は、逆流性食道炎を念頭に症状評価のうえ、必要に応じ胃内視鏡検査を行うことがあります。酸分泌抑制薬による治療や、生活習慣の改善(就寝前飲食を避ける・脂肪分多めの食事やアルコール制限、喫煙制限・体重管理など)も考慮します。

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05

下痢

水様便や排便回数増加につき、診察・問診により、感染性腸炎、過敏性腸症候群、薬剤性下痢、炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎)などを含め評価します。特に発熱・強い腹痛・血便もあれば詳細、慎重に対応します。原因疾患の治療や、脱水など症状に対する治療を行います。

慢性下痢症は、一般的な問診や評価では診断が難しい例があり、専門的に評価します。

[o] 潰瘍性大腸炎のページを見る.

08

肝機能異常

健診で肝機能異常を指摘された場合、比較的頻度の多い脂肪肝を含めた肝疾患の可能性を、血液検査や腹部超音波を用いて、評価します。

[o] 脂肪肝のページを見る

03

胃もたれ・不快感

胃のあたりが重い・気持ち悪い・苦しいなどの心窩部不快感です。食べ物が胃の中で長時間消化されないため膨満感を感じたり、むかつきを感じることがあります。暴飲暴食や、アルコールの摂り過ぎ、ストレス・自律神経の乱れのこともあれば、病気が背景にある胃もたれもあります。

機能性ディスペプシア、胃炎(急性・慢性)、胃・十二指腸潰瘍、逆流性食道炎、食道裂孔ヘルニア、ピロリ菌感染、胃がん、胆石症・膵炎など上腹部臓器疾患を念頭に診察、検査を行うことがあります。受診目安として、2週間以上持続、体重減少・貧血・黒色便などの症状がある場合は早めの受診が必要です。

06

血便

痔などの肛門近傍の疾患から大腸炎、大腸ポリープ・がんまで幅広い原因が考えられます。色や痛みの有無が手がかり。早めに受診して頂き、必要であれば早めに大腸カメラで確認します。

[o] 血便のページを見る。

当院の胃腸科診療の担当医

担当医 井星 陽一郎

  • 20年以上の内視鏡経験。

  • うち、15年以上は、九州大学病院や九州医療センターなどの高次医療機関(症例集積施設)において消化管(胃腸科)疾患の診療・研究に従事。

  • 消化管がん(食道,胃,大腸がん)の診断から、および早期がんの内視鏡手術(ESD)、種々の抗がん剤治療や放射線治療までの経験あり。

  • 他の高難易度の内視鏡治療(食道・胃静脈瘤硬化療法、大腸ステント留置術など)に従事し、その論文・学会発表、後進の指導にあたる。

  • ​炎症性腸疾患(IBD)は診断から入院治療を有する重症例に対する種々の治療、また長期にわたる診療経験あり。IBDの病態などに関する研究で医学博士授与受ける。

  • 培った豊富な症例経験・知識をもとに、胃腸の症状の原因や病気の状態をわかりやすくご説明いたします。どうぞお気軽にご相談ください。

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当院で実施する消化器系の検査

胃カメラ(胃内視鏡)

食道,胃,十二指腸の状態を診断します.
腹痛や貧血の精査、胃がん検診で行います.
ピロリ菌の状態が確認できます.

レントゲン

お腹の便やガスの貯留状態をみます.
食事の制限なく,簡単に実施できます.

ピロリ菌検査

各種方法で,ピロリ菌の状態を診断します.詳細はピロリ菌のページをご覧ください.

便培養検査

便中の病原体(病原性大腸炎やカンピロバクターなど)を検出します.

貧血(ヘモグロビン値)

血液で赤血球の量を調べ、貧血の程度を調べます.

肝機能検査

AST, ALT, ビリルビンなど,肝臓の障害程度を調べます(血液検査).

膵酵素

アミラーゼ,リパーゼなど,膵臓の障害を表す検査項目です(血液検査).

腫瘍マーカー

血液検査により,CEAやCA19ー9など,消化器がんで上昇することのある検査値です.

大腸カメラ(大腸内視鏡)

大腸の状態を診断します.
下痢,便秘,貧血の原因を調べたりします.
炎症や腫瘍(ポリープ、がん)の診断,治療が可能です.

超音波(エコー)検査

断層画像で,主に肝臓,胆嚢,膵臓の状態をみます.
脂肪肝や肝腫瘤,胆石,胆嚢ポリープなどを診断します.

便潜血検査

大腸の腫瘍,炎症などにより生じうる,便中のわずかな血液を検出します.

病理学的検査

胃腸のポリープなどの組織の一部または全部(内視鏡で採取)より,がんが含まれているかどうか,調べます.

タンパク(アルブミン)

栄養状態,消耗度や肝機能を反映します(血液検査).

胆道系酵素

ALP, γGTPなど,胆汁の経路の障害を調べます(血液検査).

炎症反応(CRP)

体内の様々な組織における,炎症や障害,細菌感染への反応の程度を表します(血液検査).

肝エラストグラフィー

腹部超音波検査中に実施し,肝臓の硬さを数値化して調べます.痛みの全くない検査です.

​※CTやMRIが必要な場は連携医療機関での検査になります

連携医療機関で実施される他の検査

当院での診察、血液検査、超音波検査、内視鏡検査などで、さらに詳しい評価が必要と判断した場合は、受診者と相談の上、連携医療機関の受診・診察を提案します。以下の検査が検討されるかもしれません。

当院から検査のみ依頼が可能なものもあります(CT,MRI)。

CT

X線を用いて体の断面を詳しくみる検査です。肝臓、胆のう、膵臓、腸管、リンパ節などを広く評価でき、炎症、腫瘍、出血、腹水、腸閉塞などの確認に役立ちます。腹痛、発熱、体重減少、肝胆膵の異常などで必要に応じて行われます。

検診胃透視(バリウム検査)

バリウムと発泡剤を用いて、食道や胃の形、粘膜の異常をみる検査です。主に胃がん検診として行われ、胃の変形や大きな病変の発見に役立ちます。異常を指摘された場合は、通常、胃カメラによる精密検査を行います。

PET-CT

ブドウ糖に似た薬剤の集まり方と CT 画像を組み合わせて、全身を調べる検査です。がんが疑われる場合の広がりや転移、再発の評価などで、必要性が高い場合に検討されます。すべての消化器症状で行う一般的な検査ではありません。

MRI (MRCP)

磁気を用いて体内を詳しくみる検査です。肝臓、胆のう、胆管、膵臓の評価に適しており、特に MRCP では胆管や膵管の状態を詳しく確認できます。胆石、胆管拡張、膵のう胞、膵管異常などの評価で行われます。

消化管造影

造影剤を用いて、食道、胃、小腸、大腸などの形や通過の状態をみる検査です。狭窄、変形、通過障害、術後のつながりの状態などを確認したい場合に行われます。

小腸カプセル内視鏡

小腸を観察するための検査です。小型カメラ入りのカプセルを飲み込み、小腸からの出血、炎症、腫瘍などを調べます。胃カメラや大腸カメラで原因がはっきりしない貧血や消化管出血の精査で検討されます。

​ご相談いただける疾患など

胃の病気

  • リスクに応じた胃がん検診.

[o]ピロリ菌の感染の診断,治療.

  • 胃・十二指腸潰瘍

  • 慢性胃炎

  • 萎縮性胃炎(自己免疫性胃炎)

  • 薬剤性障害(消炎鎮痛剤など)

  • 胃粘膜下腫瘍

  • 胃ポリープの診断・治療

  • アニサキス

  • マロリーワイス症候群

[o]胃カメラをくわしくみる

十二指腸,小腸の病気

  • 十二指腸炎

  • 十二指腸潰瘍

  • IgA血管炎

肝臓の病気

  • 脂肪肝

  • 肝機能障害,肝炎

  • 肝硬変の慢性管理

※CTなどの画像検査を関連施設との連携にて

膵臓の病気

  • 慢性膵炎

  • 膵嚢胞

※CTなどの画像検査を関連施設との連携にて

大腸の病気

[o] 大腸ポリープ切除(日帰り

  • 便秘の検査,治療

  • 下痢症の原因検査,治療.

  • 過敏性腸症候群

  • 感染性腸炎

  • 虚血性腸炎

  • 炎症性腸疾患([o] 潰瘍性大腸炎,クローン病)の診断と治療.

食道の病気

  • 小さな食道がんの診断

[o] 経鼻内視鏡を用いた,のどの検査

  • 大酒家の食道がん検査

[o] 逆流性食道炎

  • バレット食道

  • 食道カンジダ症

  • 薬剤性食道粘膜障害

  • 食道胃接合部がん

  • 食道異物(魚骨など)

胆のうの病気

  • 胆石

  • 胆のう炎

胃腸科と消化器内科

 ​胃腸科では,食道十二指腸小腸大腸の病気の診断や治療を行います.胃がんや大腸がんなどの日本人に多いがんが含まれます.また,胃炎,胃潰瘍や,腸炎,便秘症といった,頻度の多い病気を扱います。​しかし,診療の範囲に肝臓胆のう膵臓も含まれる場合,消化器内科と呼称されます.

胃腸科の診療範囲.

アクセス

駐車場 14台

JR 筑後草野駅 徒歩10分

西鉄バス 草野上町 徒歩1–2分

胃腸科のQ&A

受診をご検討の方へ(久留米・筑後エリア)迷ったら外来でご相談ください/遠方の方は一般情報としてご覧ください

Q1.

胃腸科は、どんな症状のときに受診すればよいですか?

腹痛、下痢、便秘、胃もたれ、胸やけ、血便などのお腹(消化器)の症状や、便潜血陽性、貧血、肝機能異常など、検査や健診での異常があるときにご相談ください。
血便や黒色便、便の色や形の変化が気になるときなどが、受診の目安になります。また、「食欲がない」「体重が減ってきた」「なんとなくお腹の調子が悪い」といった、はっきりしない不調も、消化器の病気が背景にあることがあります。これらの症状や異常は、胃や腸だけでなく、食道、肝臓、胆のう、膵臓の病気が背景にあることもあります。
発熱や咳、のどの痛みなどが中心なら、一般内科や発熱外来が適することもあります。迷う場合は、まずご相談ください。

Q2.

症状が軽くても、胃腸科を受診してよいですか?

はい。症状が軽くても、長引く場合や繰り返す場合は、一度整理しておくことが大切です。結果的に問題がなくても、将来役に立つことがあります。
また、思いがけず重要な結果である場合もありますので、長く様子をみて自己判断せず、気楽に相談していただければと考えます。

Q3.

胃腸科の名称について、消化器内科とは違うのですか?

一般に、言葉どおりの意味では、胃腸科は食道、胃、腸(小腸、大腸)などの消化管を中心にみる診療科です。
一方で、専門性は異なりますが、肝臓、胆のう、膵臓という消化管(胃腸)以外の消化器系まで含めて扱う場合、より広い意味の「消化器内科」が使われます。とくにクリニックなどでは、実務上、胃腸科でもいずれにも対応が必要となり、名称も厳密に使い分けられていないことがあります。

もう少し詳しく述べると、「胃腸科」は比較的クリニックや小さな病院で使用される名称です。
① 消化器内科の中でも胃腸(消化管)が第一の専門・得意領域という意味で使われる場合
② 胃や腸の検査(内視鏡やバリウム検査)も実施する医療機関、という意味で使われる場合
があります。規模の大きな総合病院では、消化管領域に対応する科として「消化管内科」という名称が用いられることもあります。
「内視鏡内科」は比較的新しい名称で、胃カメラ・大腸カメラなどの内視鏡検査・治療に特化した診療部門を指します。

Q4.

市販薬で様子を見ていますが、受診の目安はありますか?

市販薬で一時的に軽くなることはありますが、痛みやだるさ、発熱などの症状が強い、繰り返す、悪化する、血便や黒い便がある、体重が減る、下痢や脱水がひどく排尿が長い間ないといった場合は、受診をおすすめします。
とくに高齢の方は、早めの受診をおすすめします。

Q5.

腹痛は胃腸科でみてもらえますか?

はい。腹痛は多くの場合、胃腸科(消化器内科)で診察できます。腹痛の原因は、胃や腸だけでなく、胆のう・膵臓・尿路・婦人科・腹壁など多岐にわたるため、それらも念頭に評価します。
痛む場所や経過に加えて、「痛み方」も重要な手がかりです。内臓そのものが原因の「内臓痛」は、しくしく・キリキリした、ぼんやりした痛みで、胃腸炎や胃潰瘍、胆石発作などでみられます。お腹の壁や腹膜が原因の「体性痛」は、虫垂炎や憩室炎でみられ、場所がはっきりしていて、動いたり咳をしたりすると強く響きます。
特に注意が必要なのが「腹膜炎」です。お腹全体が板のように硬くなり、少し動くだけでも激しく痛み、発熱や冷や汗、ぐったり感を伴うことがあります。このような強い痛みや急な悪化がある場合は、迷わず早急な受診(場合によっては救急要請)が必要です。軽い痛みでも続くときは、早めに胃腸科へご相談ください。

Q6.

胸やけだけでも胃腸科を受診してよいですか?

はい。胸やけや呑酸は、逆流性食道炎が背景にあることが多く、症状の程度や持続期間に応じて治療や検査を考えます。過去の内視鏡検査の結果が参考になりますが、長引く場合や、飲み込みにくさ、体重減少、貧血などを伴う場合は、胃カメラを含めた評価が必要になることがあります。
消化管は一本の通り道である以上、小腸や大腸の問題(通過障害)があっても逆流性食道炎が起こり、胸やけの症状が前面に出る場合があり、注意が必要です。

[o] 逆流性食道炎のページを見る

Q7.

胃もたれや心窩部不快感では、どんな病気を考えますか?

胃炎や逆流性食道炎が多いですが、ほかに胃・十二指腸潰瘍、ピロリ菌感染、高度の便秘症などによる消化管通過障害、胃がん、胆石症、慢性膵炎などが候補になります。原因が不明な場合、機能性ディスペプシアとして対症療法で様子をみることもあります。症状の続き方や年齢、過去の検査歴、体重減少、貧血、黒色便の有無などを踏まえて、胃カメラなどの検査が必要か判断します。

Q8.

下痢が続くときは、何を調べますか?

下痢といっても、急に始まったものと、何週間も続くものでは考え方が異なります。急性の下痢では感染性腸炎が多く、特殊な場合を除けば自然に軽快することも少なくありませんが、発熱、血便、強い腹痛、脱水、全身状態の悪化がある場合は慎重な対応が必要です。当院では、問診や診察に加え、必要に応じて便培養、血液検査、大腸内視鏡(直腸内視鏡やS状結腸内視鏡など、比較的簡便に実施しやすいものが主)を行い、炎症や感染の程度、出血の有無、重症化の兆候を評価します。
一方、慢性下痢症は原因の特定が難しい場合があります。薬剤性下痢(抗菌薬、制酸薬、降圧薬など)、炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎など)、小腸疾患、胆のうや膵臓など上腹部臓器に関連する下痢も含めて考えます。こうした原因をよく調べたうえで、明らかな異常が見つからない場合に、過敏性腸症候群として経過をみることがあります。下痢が長引く、夜間も続く、血便を伴う、体重減少がある場合は、早めの精査が大切です。

Q9.

便秘だけでも胃腸科を受診してよいですか?

はい。便秘は「週に何回出るか」だけで決まるものではありません。便が硬い、いきみが強い、残便感がある、出口で詰まる感じがある、排便に時間がかかる、用手排便が必要といった症状も、慢性便秘症の重要な所見です。原因としては、正常通過型・遅延通過型・排出障害型などの機能性便秘、麻薬・抗コリン薬・Ca拮抗薬・鉄剤などによる薬剤性便秘、甲状腺機能低下症や糖尿病性神経障害などの代謝・神経性便秘、大腸がんや狭窄などの器質性便秘まで幅広く考えます。
便秘が長く続く方では、生活の質だけでなく、強いいきみに伴う血圧上昇や、心血管リスクとの関連も意識する必要があります。当院では、問診、内服確認、腹部レントゲンなどで便秘の型を整理し、生活習慣の是正と薬物治療を組み合わせます。血便、体重減少、貧血、持続する腹痛、高齢での新規発症などの赤旗症状がある場合は、便秘だけと決めつけず、大腸カメラを含めた精査が必要です。

[o] 慢性便秘症のページを見る

Q10.

血便は、痔だと思っていても受診した方がよいですか?

はい。血便は痔核や裂肛でも起こりますが、痔だけが原因とは限りません。 血液が紙に少し付く程度でも、肛門の近くからの出血とは限らず、大腸がん、大腸ポリープ、潰瘍性大腸炎、クローン病、虚血性大腸炎、感染性腸炎、憩室出血などが背景にあることがあります。血液の色はある程度の手がかりになり、鮮やかな赤は直腸〜肛門寄り、暗赤色はより口側の大腸〜小腸、黒色便は胃・十二指腸など上部消化管出血を示唆しますが、色だけで原因を決めることはできません。
特に、反復する血便、便通の変化、便が細くなる、貧血、体重減少、腹痛や発熱を伴う場合は、痔と決めつけず、早めの受診が必要です。さらに、出血量が多い、すぐに繰り返す、動悸・めまい・冷汗・ふらつきがある、吐血もあるといった場合は緊急性が高く、とくに大量出血や循環動態の異常が疑われる場合は、救急受診を考えるべきです。血便では、必要に応じて大腸内視鏡で評価し、原因に応じた治療につなげます。

[o] 血便のページを見る

Q11.

便潜血陽性は、1回だけでも大腸カメラが必要ですか?

はい。便潜血陽性と言われた場合、1回だけの陽性でも、また無症状でも、大腸カメラによる精密検査が基本です。便潜血検査は通常2日法で行われますが、2回のうち1回だけ陽性だった場合でも、精密検査が必要とされています。便潜血は毎日必ず陽性になるとは限らないため、「2日とも陽性ではなかったから大丈夫」「たまたまかもしれない」とは言い切れません。
また、便潜血検査のやり直しは、精密検査の代わりになりません。 便の中の微量の血液を拾う検査である以上、出血が毎回同じように起こるとは限らず、陰性化したとしても安心材料にはなりにくいからです。症状がない方でも、便潜血検査は、もともと無症状の段階の大腸がんや大腸ポリープを拾い上げるための検査なので、「血便がない」「お腹が痛くない」「便通も普通だから大丈夫」とは言えません。
さらに、「痔があるからそれが原因だろう」と自己判断することも勧められません。痔核や切れ痔は便潜血陽性の原因になりえますが、痔があることと、大腸がんや大腸ポリープがないことは同じではありません。実際には、便潜血をきっかけに大腸がん、大腸ポリープ、潰瘍性大腸炎やクローン病などの炎症性腸疾患が見つかることがあります。
大腸カメラで大腸に明らかな異常がない場合でも、小腸や胃の病気が原因で便潜血が陽性になることがあります。その場合は追加の検査を考えることがあります。一方で、精査をしても明らかな原因が見つからないこともあり、その場合は個別の状況に応じて経過をみることがあります。つまり、便潜血陽性は「必ず大きな病気がある」という意味ではありませんが、まずは大腸をきちんと確認することが大切なサインと考えるのが基本です。

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[o] 大腸カメラのページを見る

Q12.

血便と便潜血は、何が違うのですか?

血便は目で見える出血で、症状として扱います。
便潜血は、見た目には分からない少量の血液が検査で見つかった状態で、無症状でも精密検査が必要になります。
血便では、鮮血、暗赤色、黒色便など、血液の見え方が受診時の手がかりになりますが、色だけで原因を決めることはできません。痔核や裂肛のこともあれば、大腸がん、大腸ポリープ、炎症性腸疾患、憩室出血、上部消化管出血などが背景にあることもあります。
一方、便潜血は、便の中の目に見えない微量の血液を調べる検査で、もともと無症状の段階の大腸がんや大腸ポリープを見つけるために行われます。そのため、症状がなくても陽性なら精密検査が必要で、「血が見えていないから大丈夫」とは言えません。どちらも軽く考えず、背景を確認することが大切です。

Q13.

貧血があると、胃腸科を受診した方がよいことがありますか?

はい。貧血の原因として、とくにある期間に新たに生じたものであれば、胃や大腸からの出血、慢性的な炎症、鉄分の吸収障害などが隠れていることがあります。
特に鉄欠乏性貧血では、これらを考え、胃カメラや大腸カメラを含めた消化管の評価を考えることがあります。血液検査や、胃や大腸の検査歴、年齢、既往歴、服薬内容などを参考に、優先度を考えて判断していきます。

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Q14.

肝機能異常は、胃腸科で相談できますか?

はい。AST、ALT、γ-GTP、ビリルビンなどの異常を指摘された場合、比較的頻度の多い脂肪肝を含めた肝疾患の可能性を評価します。
ただし、脂肪肝と決めつけず、飲酒の影響、ウイルス性肝炎、薬剤性肝障害なども含めて整理し、必要に応じて血液検査や腹部超音波で確認します。
疾病や状態には、対応や把握の難易度に大きな幅があるため、肝臓専門医への相談が望ましい場合は、適宜判断が必要です。

Q15.

脂肪肝と言われましたが、症状がなくても受診した方がよいですか?

はい。脂肪肝は初期には症状が乏しいことが多い一方で、一部では炎症や線維化が進み、将来の肝硬変や肝がんにつながることがあります。また、脂肪肝は肝臓だけの問題ではなく、糖尿病、脂質異常症、高血圧、肥満、飲酒などとも深く関わるため、健診や腹部エコーで指摘された場合は、一度評価しておくことが大切です。
評価では、肝機能の数字だけを見るのではなく、体重変化、飲酒量、服薬内容、血糖、脂質、血圧などの背景も含めて整理します。さらに、脂肪肝と決めつけず、B型・C型肝炎、自己免疫性肝疾患、薬剤性肝障害など、ほかの肝疾患が隠れていないかも必要に応じて確認します。
また、脂肪の有無だけでなく、肝臓の線維化が進んでいないかを見極めることも重要です。当院では、血液検査や腹部超音波に加え、必要に応じてFIB-4や肝エラストグラフィーなども参考にしながら、今後の方針をご説明します。

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Q16.

ピロリ菌を指摘されたことがあります。胃腸科で相談できますか?

はい。ピロリ菌については、現在の感染があるかどうかの確認、除菌治療が必要かどうかの判断、除菌後の経過観察までご相談いただけます。ピロリ菌は、胃がん、胃・十二指腸潰瘍、慢性胃炎、萎縮性胃炎などと深く関わっており、まずは自分が未感染・既感染・現感染のどの状態かを整理することが大切です。
血液・尿の抗体検査、尿素呼気試験、便中抗原検査、胃カメラ時の迅速ウレアーゼ試験や鏡検法など、検査法はいくつかあり、状況に応じて選びます。胃カメラでピロリ菌感染による慢性胃炎や萎縮性胃炎が疑われる場合は、保険診療での検査や除菌治療につながることがあります。

[o] ピロリ菌のページを見る
[o] 胃カメラのページを見る

Q17.

ピロリ菌の除菌治療とは、どのようなものですか?

一般的な除菌治療では、胃酸を抑える薬と2種類の抗菌薬を1週間内服します。現在の日本では、1回目の除菌でおおむね80〜90%前後の方が除菌に成功し、薬を変えて2回目まで行うと、累積では約95〜99%前後の方で除菌に成功すると考えられています。
従来のPPIを使った三剤療法では、1次除菌成功率は70〜80%前後とされてきましたが、近年は**ボノプラザン(P-CAB)**を用いた治療により、1次除菌成功率は90%前後まで改善しています。一方で、クラリスロマイシン耐性などの影響により、1回で除菌しきれないこともあるため、除菌後はきちんと判定検査を行い、必要に応じて2次除菌へ進みます。
なお、ペニシリンアレルギーの有無は治療選択に関わります。また、除菌の成否だけでなく、胃粘膜の萎縮や胃がんリスクの評価、除菌後の胃カメラ間隔も大切になるため、治療後も必要に応じて経過をみていきます。

[o] ピロリ菌のページを見る

Q18.

ピロリ菌を除菌したら、もう胃カメラは不要ですか?

いいえ。ピロリ菌を除菌すると将来の胃がんリスクは下がることが期待されますが、ゼロになるわけではありません。 長くピロリ菌にさらされた胃では、萎縮性胃炎や腸上皮化生などの変化が残ることがあり、除菌後もその程度に応じて胃がんリスクを考えていく必要があります。
そのため、除菌後の胃カメラは、全員に毎年必要とも、全員に不要とも言えません。除菌した時点での胃粘膜の変化(萎縮や腸上皮化生)の程度、年齢、家族歴、喫煙歴などを踏まえて個別に考えます。さらに、除菌後の数年間は、除菌する頃に見つけにくかった病変が後から見つかることもあるため、毎年の内視鏡を考慮することがあります。一方で、その後の間隔は一律ではなく、上記の所見をみながら、たとえば1~3年の間などで調整していくのが基本です。
「ピロリ菌除菌後、胃カメラは毎年必要? 必要な人・そうでない人の違い」の記事をご参照ください。

[o] ピロリ菌除菌後の記事を見る

Q19.

胃腸科の診療で専門性の高い診療内容は(胃カメラ編)?

胃カメラ(上部消化管内視鏡)は、胃腸科診療の中でもある程度のウェイトを占める重要な検査ですが、その本当の専門性にはかなり大きな幅があります。
まず、検診で行う胃カメラ検査は、型どおりに一通り観察していくスクリーニング検査です。受診者ごとに胃の状態に多少の違いがあっても、検診の胃透視(バリウム検査)で決まった撮影を行うように、内視鏡でもある程度決まった手順で観察・撮影を進め、終了します。ある程度の所見があれば、組織を採取します。
日本消化器内視鏡学会では、こうしたスクリーニング検査を主とする内視鏡医や、内視鏡の初学者が到達しやすいレベルを設定し、2022年4月から「スクリーニング認定医制度」を開始しました。まだ始まって4年ほどの新しい制度です。胃カメラでピロリ菌を調べる、逆流性食道炎を診断する、胃ポリープや一般的な胃炎から生検を行う、麻酔を使って(眠って)検査をする、鼻から内視鏡を行う、といったことは、このレベルでも可能です。
一方で、専門性の高い内視鏡では、同じ胃カメラでも、たとえば咽喉頭などの小さながんの診断、食道がんと食道炎の見分け、ピロリ胃炎の罹患期間や程度を含めた慢性胃炎の微細な診断、微小な胃がんの変化の拾い上げ、胃がんリスクに応じたメリハリのある検査などが求められます。
本当の専門性は、単に麻酔を使うかどうかではなく、麻酔を使わない場合もできるだけ優しい操作で苦痛に配慮しながら、細かく、無駄なく、見落とさずに観察すること、つまり検査の精度と質を追求したところにあります。これは、内視鏡専門医であれば同じ専門性があるかというと、全くそのようなことはありません。
内視鏡は、胃の中を実際に見てみるまでは分からないことが多く、観察しているその場で術者が判断しなければならない場面も少なくありません。また、所見のバリエーションが非常に大きく、操作の技術だけでなく、視る目(診断眼)と知識、経験に比較的大きなウェイトがあります。

[o] 胃カメラのページを見る
[o] 経鼻内視鏡のページを見る
[o] 胃カメラQ&Aのページを見る

Q20.

胃腸科の診療で専門性の高い診療内容は(大腸カメラ編)?

大腸内視鏡では、まず一番奥の盲腸まで内視鏡を挿入し、その後、抜去しながら内部を観察します。技術的には、短い時間で大腸の奥まで安全に到達する技術が重要です。
しかし、もちろん大腸内視鏡の本来の目的は観察にあります。大腸の小さな病変や、平坦で見つけにくい病変(しかし大腸がんへの変化が危惧されるもの)を含め、どれだけ高い頻度でポリープを見つけられるかは、検査の質を示す一つの指標とされています(ADR:Adenoma detection rate、腺腫発見率)。
さらに、大腸の病変はその場で切除することも多く、短時間で的確に処置する操作技術も重要です。胃カメラと同様、「スクリーニング認定医制度」が想定するようなレベルから、達人のレベルまで、操作技術、到達の速さ、見つける目には大きな差があります。
一方で、大腸内視鏡でも、視る目(診断眼)と知識、経験が重要な領域があります。たとえば、潰瘍性大腸炎などの炎症性腸疾患の診療では、病気そのものの周辺知識も含めて、内視鏡所見のバリエーションや、その所見が持つ意味をどう解釈するかが重要です。その判断には、幅広く深い経験が必要です。
また、すでにがん化してしまっている小さなポリープを、その場で見抜き、適切な治療を選択することも、診断眼の重要な例です。

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Q21.

炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病)も相談できますか?

はい。当院の担当医は、高次医療機関にて炎症性腸疾患の患者さんの診療に長く従事しました。中等症から重症者への薬物治療、ステロイドや免疫調節薬、生物学的製剤(インフリキシマブ、ウステキヌマブ、ベドリズマブ)、JAK阻害薬、白血球除去療法、あるいは入院治療を担当し、4~8年くらいの期間、継続して同じ患者さんを診療する機会も得ました。
クリニックでは、比較的軽症、あるいは治療により寛解状態で落ち着いている方の経過観察を担当することになりますが、適宜、高次医療機関と連携をとりながら診療に当たります。

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Q22.

胃腸科では、どんな検査を院内で受けられますか?

当院では、症状や健診異常に応じて、血液検査、便検査、腹部超音波、胃カメラ、大腸カメラなどを組み合わせて評価します。腹痛、下痢、便秘、胃もたれ、胸やけ、血便、便潜血陽性、肝機能異常など、それぞれで必要な検査は異なります。
院内では、胃カメラ、大腸カメラ、腹部超音波、腹部レントゲン、ピロリ菌検査、便培養検査、便潜血検査、各種血液検査を行っています。血液検査では、貧血、炎症反応、肝機能、胆道系酵素、膵酵素、アルブミン、必要に応じて腫瘍マーカーなどを確認します。腹部超音波では、脂肪肝、胆石、胆のうポリープ、肝腫瘤などを評価し、必要に応じて肝エラストグラフィーも行います。
また、内視鏡で採取した組織は病理学的検査につなげることができ、大腸ポリープはその場で切除できる場合もあります。すべての方が最初から内視鏡になるわけではなく、まず外来で必要な検査を見極めます。CTやMRIなどが必要な場合は、連携医療機関と相談しながら進めます。

Q23.

どんな症状のときは、早めの受診や救急受診が必要ですか?

出血量が多い血便、動悸・めまい・冷汗を伴う出血、吐血、強い腹痛では、救急受診を考えてください。発熱を伴う血便、繰り返す血便、急な体重減少なども、早めの受診が必要です。
一方で、救急というほどではなくても、症状が長引く、繰り返す、徐々に悪化する場合は、早めに胃腸科で状態を調べた方がよいです。たとえば、1~2週間以上続く胃もたれや心窩部不快感、便秘や下痢の急な変化、便が細くなる、便潜血陽性、貧血、体重減少、食欲低下、肝機能異常、黄疸、夜間にも続く下痢などは、背景に消化器の病気が隠れていることがあるため、放置せずご相談ください。

Q24.

どの検査が必要か分からないのですが、まず受診して相談してよいですか?

もちろんです。胃カメラか大腸カメラか、あるいは血液検査や超音波から始めるべきかは、症状や経過、年齢、服薬内容、既往歴で変わります。 迷った段階で外来にご相談いただくのが、結果的に最も確実です。
当院では、まず症状の内容、いつから続いているか、どこがどのように痛むか、便通の変化、発熱や体重減少の有無、内服薬、健診異常、過去の内視鏡歴などを整理したうえで、必要な検査を組み立てます。腹痛では血液検査や腹部超音波、胃もたれや胸やけでは胃カメラ、血便や便潜血陽性、便通異常では大腸カメラ、肝機能異常では血液検査や腹部超音波が重要になることがあります。
すべての方が最初から内視鏡になるわけではありません。まず外来診療で見極め、**院内で行える検査(血液検査、便検査、腹部超音波、胃カメラ、大腸カメラなど)**を組み合わせながら進めます。さらに詳しい画像評価が必要な場合は、CTやMRIなどを連携医療機関と相談しながら追加します。どの検査が必要か分からない状態で受診していただいて問題ありません。
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井星陽一郎 医師.webp

最終監修:2026年04月08日

監修:井星 陽一郎 医師

​資格:医学博士

   日本消化器病学会 認定 消化器病専門医

   日本消化器内視鏡学会 認定 消化器内視鏡専門医

   日本消化器内視鏡学会 認定 消化器内視鏡指導医

   日本内科学会認定 総合内科専門医

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