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大腸カメラ (大腸内視鏡検査)のQ & A | 久留米市 | 井星医院 | 内科 | 胃腸科 | 内視鏡内科

内視鏡専門医が行う,苦痛のない大腸カメラ検査.

大腸カメラ (大腸内視鏡) 検査のQ & A

大腸内視鏡の基本

Q.

全く症状が無くても大腸カメラ (内視鏡) 検査を受ける必要があるのはなぜですか?

A.

大腸がんは無症状の事も多いからです.早期発見の目的です.

病気があるかどうか,早期に行う検査のことをスクリーニング検査といいます.その目的は,病気が進行する前に治療を始めることができるようにするためです.大腸がんも他のがんと同じように,病気の進行度により治療方針や,回復・治癒の見通しが大きくことなります.

Q.

大腸内視鏡検査を受けるメリットは何ですか?

A.

がんとポリープの発見および治療です.他の多くの病気も診断できます.

大腸内視鏡は,現代のがんによる死亡の中で大きな割合を占める,大腸がんによる死亡,を予防するための最も効果的な方法です.他に炎症性腸疾患や,憩室,血便や腹痛の原因の診断に有用です.

Q.

大腸カメラ検査は何科で行われますか?

A.

消化器内科・外科,胃腸科,内視鏡内科,肛門科などで行われます.

 大腸内視鏡は,消化器疾患に精通した消化器内科医・消化器外科医により行われます.一般に大きな総合病院では分業が進んでおり,胃腸の専門の消化器内科医が行うことが多いです.内視鏡検査から外科手術まで一貫して行う大腸専門病院では,消化器外科医が内視鏡を実施する施設もあります.いずれの場合も,専門的なトレーニングを十分に積んだ医師により実施されることが受診者の利益になります.
 胃腸科は,総合病院では一般的な名称ではありませんが,消化器科の中で,胃や大腸の診療を主に行う科を,ひらたく呼んだ名称で,クリニック名では比較的多く見られます.
 内視鏡内科は比較的新しい名称で,一般的にはより内視鏡(胃カメラ・大腸カメラ)検査・治療に特化した診療部門についての呼称です.

Q.

大腸カメラ(内視鏡)検査は痛いですか?

A.

鎮静剤を使用した場合,多くの人はほぼ痛みを感じないか,若干の不快感で終わります.

 鎮静剤,鎮痛剤の使用や,施行医の技術,すなわち大腸の壁に負担をかけないようなスコープ(大腸カメラ)の挿入法により異なります.もちろん受診者自身の要因である,大腸洗浄の前処置の完遂度や,体格,お腹の手術歴の影響もあります.検査を受ける際は,医師と痛みに対する不安についてしっかり相談することが重要です.

大腸内視鏡の実際

Q.

検査の時間はどのくらいかかりますか?

A.

大腸カメラの検査自体には,15-20分前後を要します.

受診者の苦痛が生じないように安全に配慮し実施する事,十分に観察を行う事,が最優先されます.ポリープの切除まで行う場合は数分から10分程度,さらに時間を要します.鎮静剤を使用した場合は,検査後1時間程度安静にして頂きます.

Q.

前日までの大腸検査の準備には何が必要ですか?

A.

食事の制限,下剤の服用があります.

検査の前日は消化の良い食事を摂り、繊維の多いもの、油分の多いもの、乳製品は避けることが推奨されます。また、夕食は遅くとも夜9時までに終えるようにして下さい.また前日の夕食後に,お渡しする下剤を服用して下さい.下剤は,普段の便通の状態により異なります.

Q.

当日はどんな服装で来院したら良いですか?

A.

検査用のガウン,穿き物に着替えますので,着替えやすい服装で来院してください.

当院では大腸カメラ検査時には,検査用のガウン,専用の穿き物に着替えます.ガウンの下の肌着は着用したまま行います.場合によっては高周波(電気メス)の装置を使用するため,アクセサリーや時計,金属のついた肌着,入れ歯,コルセットは検査中身につけられません.検査前の問診でお伺いして決定します.

大腸内視鏡検査後

Q.

検査の結果はいつわかりますか?

A.

組織検査(生検)の結果以外は,すぐに分かります.

大腸内視鏡は観察中にリアルタイムの診断を行なっていきます.病理組織検査をしたり,ポリープを切除した場合(この場合も病理組織検査に提出します)は,最終診断まで1週間から2週間程度の時間を要します.

その他

Q.

大腸内視鏡の重大な合併症はありますか?

A.

大腸内視鏡はまず殆ど全ての場合,安全に終了しますが,重大な合併症の報告もあります.

 大腸カメラ(内視鏡)検査により,大腸に穴があく(穿孔),出血するなどの合併症も極めてまれですが報告されています.万が一穿孔した場合は,合併症による影響(痛み,血圧低下,腹膜炎)を最小限に抑えるための緊急処置を行い,高次病院での救援(入院,必要であれば手術)を要請,手配します.
 鎮静剤などの薬剤も稀ながらアレルギー,過剰反応などを引き起こす場合もあるため,使用時には少量より開始し,心臓や肺の働きを生体モニターで監視するなどの安全策を常に講じています.

Q.

大腸ポリープ切除の合併症はありますか?

A.

最も多い合併症は出血です.治療を実施する際には,万が一の腸に穴があく合併症,その対処まで想定して実施しています.

 大腸ポリープを切除した後,帰宅後などに治療部位から出血し血便が生じることがあります.約1%の頻度と言われていますが,ポリープ切除の方法により異なります.
 ごく少量の出血やわずかな血のかたまりの場合は,大事に至ることは少なく、経過観察で良いことが一般的です。しかし,大量出血の場合は,早めの治療が必要です.夜間であっても治療を受けた病院(医院)に連絡して下さい.
 もう一つの合併症は非常に稀ですが,大腸に穴があく(穿孔)ことがあります.その場合,即座に適切な処置を実施したのちに,緊急で高次病院で検査,処置を進める必要があります.
 このような合併症は,施行医の技術により多くは回避しうるものです.また万が一発生したの場合の対処も,施行医の技術に加え経験により適切なトラブルシューティングが可能です.

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